こんにちは。メガネ屋のモアイです。さて今回は2020年7月に購入してから使いまくっているXF56mmF1.2 R APDの機材レビューです。
はじめに
製品の特長
大口径の単焦点中望遠レンズ。 F1.2が生み出す豊かなボケ味と、35mm判換算85mm相当の焦点距離が、被写体との適度な距離感と空気感を再現。 Xシリーズカメラは特に肌色の再現性の高さには定評があり、本レンズとの組み合わせでは極上のポートレートを生み出します。 また富士フイルムの技術が結集したアポダイゼーション(APD)・フィルター搭載機種では、さらに滑らかなグラデーションのある「ボケ」を実現。被写体を際立たせた極上のボケ表現へと導き、ポートレートだけでなく幅広い撮影で優れた表現力を発揮します。フジノンレンズ XF56mmF1.2 R APD | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX
まあ、私のブログは細かい性能を説明するような感じではありませんので、製品の特長は富士フイルムのホームページをご覧下さいませ。
価格
2020.11.2時点のAmazon価格で、税込み¥157,000・・・FUJIFILMの単焦点の中では高価格の部類に入ります。そして角型フードも地味に高い。
2020年7月に買った時の記事になります。この時はGoogle様のお陰で過去最高のアクセス数になりました。
見た目
個人的にはX-Pro2との組み合わせの方が見た目は好きですが、実用性なら手振れ補正があるX-H1やX-T4との方がファインダーを覗いている瞬間から撮りやすいと感じます。
XF56mmF1.2 R APD作例
◆PRO Neg. Hi・プロビア・クラシックネガ・クラシッククローム・アクロスの全てJPEG撮って出し。フィルムシミュレーションのカスタム設定は毎度の記事をご覧下さい。
◆ボディはX-H1・X-Pro2・X-T4のどれかです。
ちなみに作例は開放1.2での撮影が多いです。APDなので実質F1.7になります。
開放1.2でこの描写。
開放ではトロトロのボケになりますね。
ただ最短撮影距離は70センチ。最大撮影倍率は0.09倍なので飯テロには不向きなレンズです。飯テロは他のレンズに任せましょう。
そして透明な物体や暗い物体、暗い場所ではAFが迷いまくります。その時は諦めてMFで撮影しましょう。
人物を撮影する時は焦らずに。
そして中望遠ならではの切り取る風景が楽しい。
このような柔らかい光を捉えるAPDのボケを実感すると、無印の56mmより数万円高くても買って良かったと思います。
このレンズを使うと縦構図での切り取りが楽しくなります。使えば分かります。
そして35mm換算85mmだと歪みも少ないので街中でのスナップが楽しいんです。
当たり前ですが流し撮りも普通に出来ます(1/13秒)
このようにタイミングを狙うときは素直に連写しても良いかと思います。
PCの大画面で見ると人物が浮き上がって見える立体感です。2次元なのに3次元の世界に迷い込んだと一瞬錯覚します。
風景を切り取る場合でも何故か開放で撮ってしまうレンズです。。。残念なのは7枚羽根なんです。9枚羽根だったら後ろの点源は〇だったんでしょうね。
けど何気ない瞬間を撮影してもこの描写なので「まぁ、良いか。」と思ってしまうレンズなんです。
このように後ろが乱雑な感じの場所でもAPDなら煩くなりません。これもPC画面で見て頂きたい。
ちなみにクラシッククロームとの相性も抜群です。
アクロスもOK。
Pro Neg.hiもOK。
F7.1までキッチリ絞って撮影するとこんな感じです。これはこれで良いですね。
2回目ですが飯テロには不向きなレンズです。XF35mmF1.4 RかXF16-55mmF2.8 R LM WRでの望遠端で撮影した方が楽ちんです。
ですが、このようなアンニュイ(死語?)の感じを出すのはこのレンズの得意技。
最後に
AFは遅くて迷う事も度々あります。特に暗い場所、被写体が黒かったりする場面では最初からMF使った方がストレス無い事もあります。
ただですね。。。このじゃじゃ馬レンズを使いこなそうとする感じが楽しくて楽しくてつい持ち出す事が多いです。
XF90mmF2 R LM WRの方がAF早くて正確で防塵防滴でと優等生レンズなので、ミスが本当に許されない仕事?などではXF90mmF2 R LM WRの方がおススメです。
天邪鬼の方、無印の56mmを買ってもAPDが気になる方、XF18-55mmやXF16-55mmの望遠端で撮影するのが好きな方(モアイがそうです)、ちょっとお小遣い貯めてこのレンズを手に入れて下さい。
- ファインダーを覗く(おぉ)
- 写真を撮って画像を見る(おぉ)
- 自宅に帰ってPCで見る(おぉ)
- 印刷して見る(おぉ)
最低4つの楽しみがあります。さあ、ポチってしまいましょう。
ではでは。