こんにちは。メガネ屋のモアイです。さて今回は購入して約1か月間使用したX-H2Sのファーストインプレッションの記事です。
まずは今までのFUJIFILM経緯
- 2015年12月 X-T10購入(約1年半使用して売却)
- 2016年12月 X-Pro2購入(約5年半使用して売却)
- 2018年6月 X-H1購入(約2年半使用して売却)
- 2020年12月 X-T4購入(約1年半使用して売却)
- 2021年9月 X100V購入(約1年使用中)
はい、完全にFUJIFILM沼に入り込んでいます。そしてTシリーズ、Proシリーズ、Hシリーズ、100シリーズと4ボディを使いこんだので、それぞれの長所短所も経験しております(ちなみに動画撮影は全くしません。写真撮影のみです)。
結論
- AFがXマウント歴代ボディの中で1番速い。
- 被写体検出AFが使える。
- 今まで使う気にならなかったAF-Cが使える。
- 手振れ補正はX-T4と同じぐらい。
- バッテリーの持ちは優秀。
- あまり使わないけど電子シャッターは確かに歪まない。
- やっぱり価格が高い。
- カスタム登録は最初に覚えるまでが面倒くさい。
- バリアングルモニターとダイヤル操作は慣れ。
- けどFUJIFILMの色が出てくるから良い。
詳細
AFがXマウント歴代ボディの中で一番早い
AFが速い!というのはXF35mmF1.4 Rでも普通に使えるということです。X-T4の時点で「速くなったぁ」と思っていましたが、X-H2Sではもっと速くなりました。
ただどちらかというと「顔検出/瞳AF機能」や「被写体検出AF」が優秀なので、相乗効果でAFが速い!と感じているのかもしれません。
上記は歩きながら(立ち止まらずに)背面液晶を使い「顔検出ON/瞳AF AUTO」の状態で撮影した作例です。
背面液晶を見た時点で既にAFポイント(ゾーン)が人間を認証しており、後は構図を考えながらシャッターを押すだけという感じでした。
今までなら構図を考えてフォーカスレバーを事前に動かし、タイミング見てシャッターを切る感じだったのですが、それが不要になってしまいました。
それが良いのかどうかは何とも言えませんがww、どちらにしてもAFが確実に速くなりました(被写体検出OFF・顔検出OFF・AF-Sでも速くなっています。XF35mmF1.4 Rで撮影時のAFの迷いが格段に減ったとお伝えした方が分かりやすいかもしれません)。
被写体検出AFが使える
被写体検出AF設定
ディープラーニング技術を用いて開発された被写体検出AF機能を新たに搭載。人物の顔や瞳に加え、動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をカメラが検出し、自動的にAFを追尾します。狙った被写体のピント合わせをカメラに任せることで、撮影者がよりシャッターチャンスや構図に集中できるようになります。
車
(この時はふと「被写体検出AF使ってみよう」と思ったのですがNDフィルターが無かったのでF値が大きくなっています)
動物
鳥
いずれの作例も瞳にAFポイントが来ていました。
飛行機
スカイツリーとコラボ作例はファインダー内に飛行機が入ってから一瞬で飛行機を検出しました。今までは何回かチャレンジしてスカイツリーチャレンジ(と勝手に私が命名しています)を成功していたのですが、X-H2Sの被写体検出AFを使うとほぼ成功します。
そして普通に飛んでいる飛行機なら本当に楽勝です。
被写体検出機能AF【飛行機】…優秀です✈️#xh2s pic.twitter.com/8XaH8ZoLor
— メガネ屋のモアイ(モアイブログ) (@meganeya_moai) 2022年8月31日
電車
電線があったりすると電線にAFポイントが来てしまう事があったのですが、被写体検出AF「電車」にすると迷わずAFポイントが合います。
今まで使えなかったAF-Cが使える
というか、X-H2S買ってからは殆どAF-Cで撮影しています。被写体検出AFで出てきた作例は車以外は全てAF-Cです。AF-Sを使うのは飯テロとコントラストAFになるXF56mmF1.2 R APDを使うときだけです。今までのFUJIFILMのボディを考えると本当に信じられません。
手振れ補正はX-T4と同じぐらい
X-T4(最大6.5段)で手振れ補正は充分と思っていましたので、X-H2S(7段)は同じぐらいの使い勝手です。
バッテリーの持ちは優秀
ノーマルやブーストモードを使い分けて約2200枚撮影し、バッテリー残りは44%。本当にエコになっています。熱問題は発生しませんでした。 pic.twitter.com/6xefXRqpN2
— メガネ屋のモアイ(モアイブログ) (@meganeya_moai) 2022年8月11日
まあ連写していたのですが、バッテリーの持ちはX-T4より長い気がします。
※XF35mmF1.4R使用時
あまり使わないけど電子シャッターは確かに歪まない
あまり電子シャッターを使う機会はありませんが、確かに歪みを感じません。
やっぱり価格が高い
2022.09.12時点でのAmazon価格が税込み315,000円。普通にフルサイズのカメラ買えますね(私は買いませんが)。
X-H2Sを買うにあたりX-T4、X-Pro2、XF14mmF2.8 Rを下取りに出しました。
ちなみにX-H2Sを買った理由は・・・
新しい第5世代のボディで色々と試してみたかったという思いの方が強かったのです。
年齢を重ねるにつれて考え方が固定されているような気がしており、何か変化出来ないかなぁと思う今日この頃。
2022年になってFUJI X RAW STUDIOを使い始めたのもその考えの一つであり、Xマウントの中で何か変化出来ないかなぁと考えたら、新世代のX-H2Sを買って新しい撮影体験してみよう!と思いました。
あとX-H2Sを使っている方も少ないので人柱的な要素もありますww
カスタム登録は最初に覚えるまでが面倒くさい
C1:hitohada classic
- 撮影モード:絞り優先
- 絞り:2.8
- 露出補正:±0
- ドライブモード:CH低速連写 3.0fbs
- 画像サイズ:S 3:2
- 画質モード:F+RAW
- RAW記録方式:非圧縮
- JPEG/HEIF選択:JPEG
- フィルムシミュレーション:クラシッククローム
- グレインエフェクト:OFF
- カラークローム・エフェクト:OFF
- カラークローム ブルー:OFF
- ホワイトバランス:オート(R:±0 B:±0)
- DR:400%
- Dレンジ優先:OFF
- トーンカーブ H±0 S-1.0
- カラー:+1
- シャープネス:0
- 高感度ノイズ低減:-2
- 明瞭度:0
- 長秒時ノイズ低減:ON
- 点像復元処理:ON
- 色空間:sRGB
- マウントアダプター設定:21㎜
- フォーカスモード:AF-C
- AFモード:ALL
- AF-Cカスタム設定:SET1
- AFポイント表示:ON
- プリAF:OFF
- AF補助光:OFF
- 顔検出/瞳AF:顔検出ON・瞳AF AUTO
- 被写体検出AF設定:OFF
- AF+MF:ON
- MFアシスト:PEAK
- フォーカスチェック:ON
- 測光&フォーカスエリア連動:ON
- ワンプッシュAF時の動作:AF-C
- 被写体深度スケール:ピクセル
- レリーズ優先/フォーカス優先:AF-Cモードならフォーカス・AF-Cならレリーズ
- スポーツファインダーモード:OFF
- プリ撮影ES:OFF
- セルフタイマー:OFF
- セルフタイマー設定保持:OFF
- セルフタイマーランプ:ON
- インターバル撮影露出平準化:ON
- AEブラケティング設定:±5コマ・1/3ステップ・連続・-→0→+
- フィルシミュレーションBKT:フィルム1 STD・フィルム2 V・フィルム3 S
- シャッター方式:EF+M+E
- フリッカー低減:OFF
- ブレ防止モード:常時
- 感度:AUTO1(基準ISO感度160・上限ISO感度800・低速シャッター限界 AUTO)
- 冷却ファン設定:OFF
- AF合焦音量:OFF
- セルフタイマー音量:2
- 操作音量:1
- MS EF電子シャッター音量:OFF
- MS EF電子シャッター音:♪1
- ES電子シャッター音量:OFF
- ES電子シャッター音:♪1
- 自動電源OFF:1分
- パフォーマンス:ノーマル
- EVF/LCDブースト設定:EVF/LCD表示解像度優先
- 自動電源OFF温度:高
と、カスタム登録出来る(する)項目多過ぎですwwww
最初は1時間ぐらい掛けてコツコツと登録しましたよ。
Web使用説明書にも書いていない事が沢山あるのでデジタルカメラQ&Aをチョコチョコ見ますが、それでも分からない事もあります。
なのでサービスセンターにとある件で問い合わせしたのですが私の意図した回答ではありませんでした。残念…
ちなみにですが、フィルシミュレーションのカスタム登録に関してはFUJI X RAW STUDIOを使うのが楽です。
FUJIFILM X RAW STUDIO - 特長と使い方ガイド | X Stories | 富士フイルム Xシリーズ & GFX
最初にユーザープロファイルにカスタム登録を設定しておくとフィルシミュレーションのカスタム登録入れ替え作業が楽になります。どうぞ参考にしてください。
バリアングルモニターとダイヤルは慣れ
バリアングルはたまにしか使わないし、基本はファインダー覗く(覗きたい)ので、バリアングル搭載は諦めました(それがFUJIFILMのボディを買わない理由にするのも勿体ないですし)。
ただ残念ながらシャッターダイヤルとISOダイヤルと絞りリングのマニュアル撮影が多い方は合わないでしょうね。絞り優先が多い私は…レンズに絞りリングさえあれば大丈夫でした。
そして露出補正は元々リアのコマンドダイヤルだったので何も不満はありません。
けどFUJIFILMの色が出てくるから良い
いつも通りのJPEG撮って出しの作例をご覧下さいませ。
最後に
買うならX-H2S?X-H2?
X-H2は高画素化で位相差画素数も増加、高周波被写体へのAF-S合焦性能が向上しました。風景やポートレート等、AF-Sを使用することが多いシチュエーションで、より正確なピント合わせが可能になります。また、「X-H2S」で新規開発したAFの予測アルゴリズム改善も搭載、AF-C使用時も安定したフォーカシングが可能です。X-H2Sは積層型センサーの性能を活かした動体撮影/動体追従性に優れ、X-H2は静体への正確なAFに優れます。
私みたいに飛行機や動物なども撮影するならX-H2S。それ以外ならX-H2で良いのではないでしょうか。
- ポートレートなど人物撮影する方・・・顔検出/瞳AFがX-H2Sと本当に同レベルならどちらでも良いかと思います。それぐらいX-H2Sの顔認証/瞳AFは使えるレベルになっています。フォーカスレバーを随時動かす必要はありません。構図や光の当たり具合など他の項目に集中出来ます。
- 街中スナップメインの方・・・高画素が必要かどうか。トリミングを頻繁にするのか。パソコン内に溜まっていく撮影データの問題を解消出来るのか。で決めれば良いかと思います。
- 小さな動き回るお子様を撮影したい方・・・動体の被写体検出AF重視でX-H2Sがおススメです。
3軸チルトで新しいセンサー・プロセッサーのX-T5を待つ?
いつ出るか分からない機種の話しをしても仕方ありません。私はバリアングルモニターよりも3軸チルトの方が絶対に好きですが、現在のカメラ業界の流れ的に動画撮影の為のバリアングルモニター、ある程度の機種で必要なんだろうなと思います(とはいえ、3軸チルトのX-T5が出たら買っていると思います。そして趣味性の高いPro4が出たら同じく買っていると思いますwwww)
最後に今までのXマウントのボディと比較し、X-H2Sの大事な点をもう一度。
- AFがXマウント歴代ボディの中で1番速い。
- 被写体検出AFが使える。
- 今まで使う気にならなかったAF-Cが使える。
- けどFUJIFILMの色が出てくるから良い。
以上、X-H2Sを買おうかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
ではでは。